GMをやろう

GMにはするべき事が大きく分けて3つあります

・シナリオの作成
・ゲームの進行
・終了後の処理

このうち『ゲームの進行』はシナリオを作っていないと話にならないし
『終了後の処理』もゲームが終わってから行なう事
つまり、まずは何にしてもシナリオを作らなければならない

ここで迷ってしまう人も多いでしょう
シナリオを作ると言ってもどうしたら良いのか解らない・自信が無い 等と・・・
ですが、ネタはどこにでも転がっているものです

仲間内ならば、自分しか知らないドラマ・ゲームなどをそのままパクってもいいはずです
おそらくその事で著作権侵害で訴えられたと言う話は無いと思う
(リプレイなどを出版したら別ですが)

また、自分以外に知っている者が居るならば、それを題材にしたサイドストーリー
もしくはパラレルワールド的に結末を変えてみてもいい

みんなが知っている展開とは別の方向に突然進めば きっと驚くことでしょう


また、全員が知っていると背景の描写が楽になる
例えば普通ならある町にたどり着いて
『人がどれくらいいる・活気が有るのか無いのか・どんな店があるのか』
といった描写を入れる必要がありそうでも
二次創作なら『アリアハンに付きました』と一言言うだけで町並みを想像するかもしれない


完全にそのまま持ってくるのも情緒が無いと思うのならばそれを意識して
何となくそれの影響を受けた、もしくはそれを匂わせるというシナリオでも良いのです




ちなみに、シナリオを作る上で私がやっている手順は、第1に『ネタのひらめき』です

このネタは大体一発ネタであることが多い

例えば第5回セッションでは
『アリアンロッドリプレイ【銀の輪の封印】のキャラを出したい』
というネタだけでした

ここから考え、話を肉付けし、整え、物語を作っていきます


このシナリオ作りは私の作る二次創作も同様の作り方をしています




シナリオのネタだしが出来たら、それに肉付けし、整える必要があります
シナリオの導入・そこからどう繋げて・どのように事件を解決させるか・どう終わらせるか・・・

これらを考えプロットを立てましょう
(完全に慣れて、性格的に物怖じせず、頭の回る人ならばここまでやればセッションが出来ます)

ですが、実際には考えたとおりになどPCは動きません
アドリブの弱い人はそれだけでパニックになってしまい、シナリオが進まなくなってしまいます
PCはどう動くのか、それをできる限り考え、その状況を想定してシナリオを作っていきましょう

もし万が一、驚くべきほどの奇抜さで攻められ、どうしても対処できなくなった場合
GMの権限を使用してシナリオを修正しましょう


こちらの想定どおりにPCが動いた時 その時には満足感も得られるでしょう



また、街を舞台にした場合
状況によってはPCの自由度が高すぎて何をするのか読む事は不可能に成ります
それに、PCの方も自由度が高すぎてなにをしたら良いのか解らなくなってしまいます

よって、さりげなく誘導する必要があるのです

漠然と『ある町についた』などと言われてもPCは何をして良いのか解りません
事前にある目的をもたせ、それから町についたのなら情報収集などでもするでしょう

また、夜遅くに付いたと描写すれば選択は酒場か宿屋ぐらいになるでしょう



自由度が高いのは結構ですが、高すぎると逆に動けません
夕飯の献立のリクエストを聞いて『なんでもいい』と答えられるほどつらい物は無いのですよ



この自由度をある程度縛ったシナリオは『ダンジョンシナリオ』です
ダンジョンならば取れる行動も限られてきます

また街でも描写する時に、いる場所を特定すれば同様の効果と成ります

GMに慣れていないうちはダンジョンシナリオを推奨します
(慣れていてもダンジョンはダンジョンで楽しい物が作れるはずです)



シナリオを作ったら今度はゲームの進行をします

進行する上で一番重要な事は自信を持つ事言い換えれば弱気・優柔不断にならない事
そして成功のイメージを持つということ

自信を失えばセッションが停滞したりしてしまう
GMは全ての権限をもち、シーンを進行させるという役割が有る
そのGMが優柔不断に成っても、他の人は誰も手助けすることが出来ないのだ

GMをやる事は確かに大変な面ももつ
それを引き受けたと言うことは、それだけの献身の心とコミュニケーション能力を持っているということ
そういった面でGMを引き受けた人は特別であり、一歩TRPGに踏み込んでいるといえるだろう
そのことに自信を持ち、ゲームを進行しよう
(参考:アリアンロッドRPGルールブック)


成功のイメージと書いたが、これもわかりにくい
特に『成功』とは人それぞれ違う物で、これといった決まりは無い

だが『もう一度TRPGをやりたい』そう思わせたらそのセッションは間違いなく成功と言えるだろう
そういった感情を持たせる為にシナリオを作る段階でいろいろと想像する

PLが喜ぶ状況でも、ギリギリの戦闘で悲鳴を上げるのでもいい

シナリオを作っている時にいろいろな状況を想像する事はシナリオの深い見直しになり
深く見直したシナリオには自信も出てくるはずだ

そして思い描いたシナリオが進行した時、自分ももう一度TRPGをやりたいと思えるようになるはずだ




ゲーム終了に当たっての注意は特に無い

成長点などはルールブックに従い渡し
セッションを振り返ったトークなどをして盛り上がりましょう

GMとして、『ココでこういった行動をとったらこうなってた』などというネタばらしも良い話題だ
ただ、それでそのような行動をとらなかった人を非難しないように
あくまでもifの世界を語るだけにしよう


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