ダブルクロス 〜それは裏切り者の証


【オープニングフェイズD】



シーン17『ひとつのお願い 上から中間管理職へ』  -ScenePlayer渡良瀬勇悟-

霧谷「やられ、ましたねぇ」
勇悟「申し訳ありません。ここまで強行に来るとは思ってませんでした」
霧谷「それについては私の方での調べも足りませんでした・・まさかココまでとは・・・」

勇悟「・・・・・・霧谷さん ひとつ お聞きしてもよろしいでしょうか?」
霧谷「・・・答えられる範囲のものであれば」
勇悟「確かに適合者は珍しいですが・・・それでもあそこまでというのは変じゃありませんか?」
霧谷「・・・」
勇悟「何か、知っているんじゃありませんか?」
霧谷「今は、いえません」
勇悟「そうですか・・・今は『川島美空を奪還する』という事でいいですね?」
霧谷「はい・・・あ、ひとつお願いがあります」
勇悟「は?」
霧谷「橘美宇の異動についてですが・・・」
勇悟「はぁ・・・」






シーン18『板ばさみの任務』  -ScenePlayer佐々井真奈-

真奈「すいませんでした」
菅原「ストレンジャーズ(SR)の死者は4人・・・そして君は敗走だ・・・」
真奈「・・・・・・」
菅原「次の任務を告げる」
真奈「・・・・・・ハイ」

菅原「UGNとして活動を続けろ」
真奈「は?」
菅原「もちろん得られた情報はこちらに回すように」
真奈「し・しかしスパイ専門は別に・・」
菅原「人手不足なのだ・・・今回の件も含めてな」

真奈「・・おそらくUGNの方も私がSRである事は知っていますよ」
菅原「承知の上だよ・・・
   と、いうより、頭の良いお前なら、この意味がわかっているのだろう?」
真奈「UGNのスパイかもしれない私を、SRの方でも信用できない と?」
菅原「そういうことだ・・・解ったら、行け」
真奈「了解」






シーン19『ひとつのお願い 中間管理職から部下へ』  -ScenePlayer橘美宇-

美宇「は?
勇悟「出張です 静O県 S岡市に向かってください」
美宇「わ・私は!」
勇悟「君の事情も良く解っています
   ですが、そちらで起こっている事件も、こちらと無関係という訳ではないのです」

美宇「・・・で、私がそちらで何をすればいいのですか?」
勇悟「第一にその支部に情報を持っていくこと
   その後はその支部に留まり、調査に支障が無いようにバックアップをしていただきます」
美宇「・・・もっと具体的にいってください」
勇悟「・・・通常業務の処    
美宇「そんな! 私の姉がさらわれたんですよ!!
   何で私がその事件調査にすら乗り出せないんですか!!!

勇悟「現在の双方の状況を考えた上で・・・最も効率が良いと、考えられるからです」

美宇「・・・・・・・・・・・・・どんな支部なんですか?」
勇悟「UGN内でも少し有名で、小学生支部長のいるところです」
美宇「・・・本当にへこみますよ?」
勇悟「ですが、その能力は高いのです」
美宇「わかりました、その最も効率の良い方法を使うんですから、必ず助けてくださいよ」
勇悟「解っています       スイマセン
美宇「   謝るくらいなら・・・いえ、こちらこそ感傷的になって申し訳ありませんでした」






シーン20『決意の出立』   -ScenePlayer三沢秋一-

司「三沢さん、ホントに一人で出て行っちゃうんですか?」
秋一「・・・あぁ」
司「何があったのかは知りませんけど、焦り過ぎてませんか?」
秋一「・・・そうかもな」
司「・・・」
秋一「だが、引けない時ってものもある」
司「そうですか、それじゃ止めません が、一つだけ注意しておきます」
秋一「・・・なんだ?」
司「兄貴が表で待ってますから、裏口から出た方が良いっすよ」
秋一「うぉっ! そいつは場面には合わねぇが、最高のアドバイスだな」
司「・・・気をつけて 死なないでくださいよ」
秋一「解ってるさ 俺だって死にに行くつもりは毛頭無い」



     *     *     *



永斗「行ったか・・・」
司「良かったのか?表口で渡良瀬さんが待ってたんだろ? 引き止める為に」
永斗「効率じゃ測れないコトってのもあるんだよ
   それに奴はどう引き止められたって行ったさ 俺にはわかる」
司「へぇ」
永斗「ん?」
司「今日はえらくシリアスだな」
永斗「失敬な 俺はいつでもシリアス全開さ」
司「そいつはぜってー嘘だ(笑顔)」
永斗「ハッハッハ そう褒めるな いや、もっと褒めていいぞ
司「褒めてねぇ!?」






シーン21『裏の裏』

勇悟「遅いですねぇ・・・」
真奈「渡良瀬支部長? どうしたんですか、こんなところで?」
勇悟「ぉ 待ってましたよ さっそく仕事をお伝えします」
真奈「あ えっと・・あの・・」
勇悟「ストレンジャーズなどの事情のことも知っていますが、人手が足りないんです」
真奈「は、はい」

勇悟「君には秋一君についてあげて欲しいのです」
真奈「秋一・・・って、三沢秋一さんですか?」
勇悟「ハイ おそらく彼と、敵の一人が接触します」
真奈「・・・スパイ?
勇悟「いえ、たぶん違うでしょう ですが、嫌な予感がする その場にいてあげて欲しいのです」
真奈「渡良瀬支部長の直感ですか・・・わかりました 彼は今、どこに?」
勇悟「おそらく一人で町を歩いてることでしょう」
真奈「そんなの探すのは難しいですよ」
勇悟「一人見張りを付けておきました その人と合流してください」
真奈「・・手回しいいですね その人が引き続き という訳には行かないんですか?」
勇悟「それは私なりの人選 というところですね
   おそらく彼ではいざ事が起きたとき、アナタがいるのとは違う結果になる気がする」
真奈「・・わかりました もし敵方と戦闘になる場合には?」
勇悟「自由意志で判断して下さい ですが、あなた達二人を生き残ることを最重要に」
真奈「了解」






シーン22『ちょっと変な日常』  -ScenePlayer宮崎智-

智「あ、佐々井さんですね?」
真奈「えぇ 君が宮崎智君? 彼は?」
智「あそこに・・・でも、尾行してるボクにも気づいてる感じがします」
真奈「知ってて放っておいてるのね・・とりあえずココからは私が引き継ぎます」
智「はい、よろしく」
真奈「私のやり方でね」
智「え? って、いないし・・・あれ、美宇?どうしたの怖い顔して?」



     *     *     *



智「異動・・・か・・・」
美宇「智 この事件・・頼んだわよ」
智「わかってるよ 出来る限りのことはする」
美宇「あと、たまに連絡入れてね」
智「大丈夫だって」
美宇「・・・・・・」
智「まだ、納得いかない?」
美宇「当然よ・・・でも、言ってもしょうがない事も・・・解ってるの」
智「・・・・・・」
美宇「・・・・・・」
智「別に愚痴ったっていいんだよ 物分り良いふりしなくたってさ」
美宇「ふ・ふんっ 言うわね・・・・・・それじゃ、ちょっとだけ付き合ってもらうわよ
智「酒はなしでね 一応未成年なんだから」
美宇「シラフで愚痴れるわけ無いじゃない いいから、一度言ったんだから付き合いなさいよ」
智「う・・ヤブヘビだったかなぁ」
美宇「なんか言った?
智「いえ なんにも」
美宇「そ、ならいいのよ」
智「それじゃ行こうか」
美宇「アリガトね
智「? 何か言った?」
美宇「何も うなずいただけよ」

※お酒は二十歳になってから、飲みすぎに注意、空き缶はくずかごへ






シーン23『尾行?』  -ScenePlayer佐々井真奈-

真奈「こんにちわ」 秋一「なっ・・おいおい、対象に話しかける尾行術ってのがSR流なのか?」 真奈「別に ただ、話し相手が欲しかっただけよ」 秋一「俺には別に無ぇんだが・・」 真奈「一人で歩いてなきゃ ダメなの?」 秋一「・・・・・・いや、たぶん何人いても奴は来るだろうな」 真奈「じゃ良いじゃないの、あの時のお礼だってまだ言ってなかったし」 秋一「あの?」 真奈「3年前、工場地帯で起こったレネゲイド絡み事件よ」 秋一「あぁ・・・アンタ 名前は?」 真奈「佐々井真奈 あの時に唯一ストレンジャーズ(SR)に回収された生存者よ」 秋一「なるほど 別に、あらたまって礼を言われるようなことじゃねぇよ」 真奈「私が言いたいの   ありがとう 助かったわ」 秋一「ふぅ どういたしまして・・・っと、これでいいのか?」 真奈「えぇ・・・そうね・・・・・・」 秋一「・・まだ何かあるって顔してるな」 真奈「・・・・・・」 秋一「ついでだ 歩きながらだが聞いてやる」 真奈「・・あの、さ・・・・あの事件のとき、実は生存者はもう一人いたの」 秋一「・・・やっぱか」 真奈「知ってたの?」 秋一「見かけたような気がした すぐに追っかけたが、すぐに見失った・・・」
シーン24『





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