灰色の記述は、セッション終了後、実際にはどうだったかを私(いるたん)が加筆したものです。

【今回予告】
   白く細い、手   

   それは罪に汚れた、手   

犯した罪の重さに喘ぎながら、少女はまた、罪を重ねる。

夜のトバリが降り始めるラインの街。

その路地裏にひとり、佇む少女。

その瞳に映るのは、孤独。

助けを求めるように、少女はそっと


微笑む




PRESESSION
ヴァンクを除く一人当たりに50ゴールドの拠出を要求する



OPENING PHASE

OP/SCENE01〜出会い〜
舞台:遺跡の町ライン・夕刻
登場:ヴァンク・ユキ

描写:夕暮れの赤に包まれた遺跡の街ライン。
活気にあふれた市場の喧騒もその余韻を残しながら徐々に引きはじめていた。
そんな街の大通り、手に一杯の荷物を抱えながらヴァンクとユキの二人がゆっくりと歩いている。

(ここでヴァンクとユキの会話を入れてもらう。話題は自由に。
 場合によってはラブコメちっくな演出を入れてみるのも一考。)

実際にはキャベツを大量に(30個程度)買い込んでしまったことで言い合いに(笑)

描写:   と、不意にヴァンクが気づく。
路地の奥、音も無く佇む人影に。
見たところ十五・六才、どこか幼さを残した少女。
それだけなら格別注意を引くほどの事でもない。
だが、薄暗い建物の影に立つ少女の気配
それはそのまま闇に溶けていきそうなほど希薄さは自分と同じで
気配を隠すのに慣れた人間のそれのようにヴァンクには思えた。

知らずにヴァンクの視線はその少女にひきつけられる。
視線が重なった一瞬、少女は口元に静かな微笑を浮かべた。

(ここでヴァンクの一言があるといいなぁ。「あの娘・・・」みたいな。)

あ・・・あったっけ?w

描写:突然歩みを止めてどこかを見つめるヴァンク。
その様子をいぶかしみユキが声をかける。

(ユキが何事か尋ね、ヴァンクが答える。んで、もう一度路地の奥を見る。そんな感じ。)

描写:再び路地の奥を覗き込むと、そこにはすでに少女の姿は無かった。
あるのはただ、徐々にその濃さを増す闇。
いつの間にか夕暮れの赤は、薄い夜の青へと塗り替えられていた。

※ユキに話しかけられ、ヴァンクの注意がそれた隙に少女ロスト。

描写:視線が重なった一瞬、ヴァンクは少女の瞳に深い孤独の色を見たような…そんな気がした。
そう…それはまさに自分と同じ…仲間に出会う前の自分と同じ…瞳の色。

注:物語りのキーとなる少女との出会いのシーン。
演出がメインでGMシーンに近い。
少女が去ったところでシーン終了。


実際にはこんなに美しいフェードアウトは発生せず

描写:場面変わって宿屋
ユキ「はい 手が止まってますよー」
ダダダダダダダダダダダダダダ(キャベツ千切りの音)
ヴァンク「あと3つーーーー」
ダダダダダダダダダダダダダダ(キャベツ千切りの音)
そしてフェードアウトw


SCENE.END


OP/SCENE02〜誕生日〜
舞台:遺跡の街ライン・魔法道具店
登場:カツモト・テソロ・フェンナ

描写:夕暮れの赤に包まれた遺跡の街ライン。
その一角に構えるマジックアイテムを扱うショップ。
一週間後に迫ったヴァンクの誕生日。
本人に気付かれずにプレゼントを用意するため、ユキを使ってヴァンクに別行動をとらせ
テソロ・フェンナ・カツモトの三人はさまざまな珍しいアイテムを物色している。

ここラインには、遺跡に関する情報収集とアイテム・装備品の調達を兼ねて立ち寄っている、という設定。
ついでに今のうちに誕生日プレゼントも用意しようという話に。
ちなみに予算は冒頭で集めた金。
という訳で、アイテムの中からかさばらずに予算で買えるものを探す。
といっても200ゴールドで買えるマジックアイテムなんて無いので、
ここはセール品とか何とか言ってオリジナルアイテムを出す。当然値段は200ゴールド。


このときは完全に金銭感覚狂ってたんだけど・・・200Gっていえば普通に大金です
冒険者用のマジックアイテムは全然変えないけど
一般の魔力を帯びたアクセサリー程度ならかなりのモノが買えたはず・・・

一般的宿代が10ですから、現代で言えば観光名所以外の普通の宿程度でしょうか・・・
そう考えるとその20倍ですから・・・現代宿代を5000円と見ても10万円
1万円とみれば20万程度の誕生日プレゼントをしようとしてたってことです



アーリマンの瞳(ブラックパール)……装身具・重1・隠密状態での[武器攻撃]の命中判定の[達成値]にプラス3

当初、主人公に据えられるはずだったのはヴァンクではなくテソロの予定でした
しかしヴァンクキャラクターの錬無のリアル誕生日が当日だったので急遽予定を変更した
その関係でヴァンクには微塵も効果がないこのアイテムがそのまま発見されてしまったのだ!!


描写:石の放つ黒い輝きは闇のように深い。見る者を吸い込むようなその美しさに、三人は思わず息を飲んだ。


っていうかアーリマンは邪神ですからみんな引きまくってました
さすがに邪神をあしらったアクセサリーを渡すわけには行かねぇだろうとw
GMは必死にその弁明を始める始末ですw



このアイテムはカツモトが預かることにしておくこと。
アイテムを調達し終えたところでシーン終了。
SCENE.END


OP/SCENE03〜アウラ〜
舞台:アウラの部屋
登場:マスターシーンゆえNPCのみ

描写:神殿が、貧困者への救済事業として経営する集合住宅。
安宿を改装した粗末な建物。
その一室のベッドに男が横たわっている。
傍らには親子ほども年の離れた少女。
少女が水を含んだタオルを額にあてがうと、苦しそうに喘ぐ男の呼吸が若干の落ち着きを取り戻す。
寝込んだ男「ありが……とう、エレイラ。」
エレイラと呼ばれる少女「いいよ。お父さんは無理しないで。早くよくなることだけ考えて、ね。」
寝込んだ男「ああ……。」
そう答える男の瞳は、閉じられたまま。


キャスティングは男:いるたん、少女:なまはげ
最初は少女の方を俺(いるたん)にやらせようとしてきましたが拒否w




注:男がかかっている病気は原因不明の熱病で、慢性的な熱で身体の自由が利かなくなる。
場合によっては失明や、脳がやられて記憶に混乱をきたすといった症状も、という設定。
特効薬は世界樹の芽だが、そんな高価なものもちろん買えない。
この家は父子家庭で、母はアウラが幼い時に死亡。
エレイラはアウラが生まれた二年後に流産で死んだ
つまりエレイラはアウラの妹になるはずだった女の子、という家庭環境。
エレイラが生まれていれば誕生日は明後日。つまりヴァンクと同日である
ちなみにこの男が発病したのは一年前。
普通は半年から一年で死ぬといわれている中、結構がんばってはいる。
だが、すぐに貯金は底をつき、少女は盗みに手を染める。
病の進行を遅らせるだけの薬草でも結構高い。
ここでどこまで情報出すかはGM判断。
後でキャラクター(プレーヤーで無く)が情報を
知るためのシーンがどうせ必要なので、ここではぜんぜん出さなくても平気。

台詞
寝込んだ男「早くよくなって、エレイラの顔が……見たいな。」
エレイラと呼ばれる少女「うん……。だから今は……。」
そう言って、毛布を直す少女。
彼女が思うのは、幾度と無く繰り返し、そしていつしか、諦めと共に繰り返すことをやめた、やりとり。

注:ここで回想突入。(セピア色に)

台詞(回想)
エレイラと呼ばれる少女(以下アウラ)「お父さん、私、アウラだよ。エレイラは……」
寝込んだ男「ああ、分かっているよ……、エレイラ。」
アウラ「お父さん……」

記憶の混乱で、お父さんはアウラをエレイラと思い込み中。ここで回想終了。

描写:毛布を直し終えた少女は、いつの間にか寝入ってしまった父を見ながら、ポツリ、つぶやく。
アウラ「お父さん、エレイラの顔は……永遠に、見られないんだよ。」

マスターシーン。
アウラ役をプレイヤーにやってもらうのもアリ。
アウラのつぶやきと共にシーン終了。
SCENE END



MIDDLE PHASE

MI/SCENE01〜再会〜
舞台:遺跡の街ライン・翌日昼
登場:PC全員

描写:昼過ぎのラインの街。
昨晩、部屋にジョニー(ゴッキー)が大量発生という悲劇にあった一行は、新たな宿を求めて街を歩いている。

ここは昨晩の事件を会話で演出してもらう。
回想に突入というのもアリかも。
どちらにしろ、ある程度の間をおきたいところ。

描写:そんな昨晩の悲劇に五人が思いを巡らせていると、突然   どぐわっっ!!
カツモト「ぐはぁっっ!!
走ってきた人間に弾き飛ばされ、カツモトは荷物を撒き散らしながら転がっていく。
少女「ご、ごめんなさいっっ。い、急いでたものでっ。」
そう言って頭を下げたのは、一人の、少女。
その少女が顔を上げた瞬間、ヴァンクは気付く。
それは昨日、路地の奥にひとり立っていた、あの、少女。

注:アウラ登場アーンド強奪のシーン。
ここでヴァンクが反応してくれると良い。
「あ……君は……」みたいなの。無言の場合は描写で声をかけさせるのもアリかも。


したっけか・・・w



描写:が、ヴァンクが声をかけるより早く、少女は散らばったカツモトの荷物をまとめ
もういちど、丁寧に謝罪の言葉を述べて、走り去っていく。

この時にヴァンクの誕生日プレゼントが盗まれた模様。
ここで[感知判定]のお時間。ヴァンクのみ、達成値10で[危険感知]を行う。

〜成功の場合〜

描写:その時、ヴァンクは見ていた。口にするのも嫌な現実を。
少女が、地面に散らばったカツモトの持ち物の中から
黒い宝石をあしらったペンダントを胸元に滑り込ませる、その瞬間を。
そして思い出す。少女が自分と同じ、昔の、荒んでいたころの自分と同じ、瞳の色をしていたことを。

ここでヴァンクがこの事実を仲間に告げるかどうか。もし告げなければ失敗の場合の描写に移行。
告げれば   

台詞
カツモト「な、ナンダトッ!?」

このまま共通ルートの台詞に接続する

〜失敗の場合〜

描写:地面に転がった荷物の中には、ヴァンクへの大切なプレゼントである、宝石も含まれていた。
傷が入っていないか心配になったテソロは、小声でカツモトに確認を促した。

ヴァンクに気付かれないよう小声でやってもらおう。

描写:「うむ、そうだな……。て、ない、無いぞ!本当に無い!
 むむむ……おかしい。はっ、まさか!?(何かに気付いたような口調で)
 いや、それしか考えられん……。
 アイツ、どさくさにまぎれてアイテムを盗みやがったっ!」

このまま共通ルートの台詞に接続。


現実にはヴァンクは気付き、何も言わずに追いかける(状況的に焦ってるし)
それを見たほか4人も慌てて後についていく
と言った感じでした
フェンナとテソロ、とくにテソロが感知判定ミスってたとは思えないので振ってなかったかも




〜共通ルート〜

描写:
カツモト「おい、さっきの少女を追うぞ!」
そう言って走り出すカツモト。見れば、50メートルほど前方、少女がまさに脇道へと消えていくところである。
カツモトの後を慌てて追う四人。その時   

ここで、[幸運判定]のお時間。全員で判定して、一番達成値の低いPCを「甲」とする。

描写:どぐわっっ!何かにぶつかったように弾き飛ばされ、派手に倒れる「甲」。
「甲」が起き上がろうとした瞬間、その男と目が合った。
ガラの悪い男「痛ぇな〜ぁ、ぁあ?」
そこにいたのは、いかにもガラの悪い、チンピラ風の男。

チンピラ登場。単なる時間稼ぎ。何だかんだとイチャモンつけて戦闘に持ち込む。
逃げようとしたら掴むとか、謝って来たら「謝ってすむ問題じゃねぇな〜ぁ?」とか。
で、演出で倒されそうになっても原則回避。ここで戦闘起きないと戦闘回数が少ない。

描写:
ガラの悪い男「悪い子には、お仕置きが必要だな〜ぁ?」
そう言うや、男は腰の短剣を引き抜き、慈しむようにその刃を、舐めた。


激突したのは4人中幸運最弱なテソロ、耳つかまれましたw
そのままカツモトとユキだけ残って戦闘開始です

戦闘がはじまってしまうと敏捷高く、マイナー離脱できるテソロは離脱
『そのまま逃げてもいいんじゃないか』発言も出ましたがそのまま戦闘に・・・

チンピラのくせにかなりいいダガー持ってますよ、ファインダガーって・・・
結構総合力は高いけど、3人集まってたらどうしようもありません
・・・この手のチンピラは群れてそうな気もするが・・・




この辺で戦闘開始。チンピラA出現。能力詳細はキャラシート参照。

チンピラA
CL5
HP40・MP32・フェイト5
攻撃:ファインダガー 7[3D]/12[2D]/物理/至近または10m(射撃)
防御4/4(対火属性魔防+3)HP40・MP32・Fate5
回避5[3D]・行動9・移動14
使用スキル……ボルテクスA・バーサークLv5・アイアンクラッドLv3

倒せば自動的にファインダガー×2を入手。

そこそこの強さかな。でも全員で戦えばおそらくシュンサツ。
この後夜に宿屋で回復させるなら、本気で戦ってみるのも一興(フェイト使ったりして)。
おそらく全員で戦うと思うが、二手に分かれる可能性もあるだろう。

〜分かれた場合〜

少女を追ったプレイヤーを「乙」とする。

描写:先ほど少女が入っていった路地に飛び込む「乙」。
が、そこにすでに少女の姿は無い。

(ここで少し探させてもいいかな。ここで時間がかかる程戻るタイミングが遅れるけど。)

描写:辺りを見回すも人の気配は無く、これ以上の追跡は無理の様だった。
ここでは少女を捕まえられない。戦闘に戻って適当なラウンドから参戦。

〜共通ルート〜

注:始めから全員で戦ってた場合は、戦闘終了後に慌てて少女を探す、みたいな感じにしても
いいかも。やられたチンピラは気絶でもしてればいいかと。
ちなみにここは冒険者の町、喧嘩位は日常茶飯事なので、一々自警団が駆けつけたりはしない。
この後はおそらく情報収集だろう。ここでは情報出さない。
自警団に届けても「少女ってだけじゃあ、……ねぇ。」とか何とか言って取り合わない。
最終的に諦めて今晩の宿の確保に向かわせること。

描写:依然として行方の知れぬ少女。
その素性・足取りを掴むことは出来なかった。
仕方無く宿の確保に向かう五人。
その中で、ヴァンクは無言のまま、昨夜路地裏で少女が見せた笑顔を、思い出すともなしに思い出していた。

注:冒頭シーンで一瞬見せた笑顔が気になってる、という感じ。
深い孤独をたたえた少女が一瞬だけ見せた笑顔。
それはどこか助けを求めるような、そんな笑顔だった。
この描写はまた後で入ることに。
次のヴァンクの行動に伏線張りつつ、シーン終了。


MI/SCENE02〜独白〜
舞台:遺跡の街ライン・路地裏
登場:マスターシーンゆえNPCのみ

描写
少女「はぁっ、はぁっ、はぁ……」
いくつめの路地を過ぎたところだろうか、少女はもう一度後ろを振り返り
壁に背をもたれるようにして座り込んだ。
身体は、溶けた鉛のように熱い。
胸元から取り出した、黒色に輝く宝石をあしらったペンダントを見ながら、呼吸を落ち着ける。
少女「ごめんなさい……。でも、生きていかなきゃ……、いけないの。」
お父さんと、エレイラの、為に。
その最後の部分は声になること無く、飲み込まれる。
ふぅっ、と深い息を一つ。少女はまた、歩き始める。

注:少女の中での葛藤。
父のため、と思い自らの手を汚しながら、その父は自分のことを流産したエレイラだと思っている。
父が死なない限り、自分はアウラとして生きられない。
だが、優しかった父、大好きだった父
そして今も、その一つのことを除いて昔と変わらない父を、どうして見殺しに出来ようか。
そして、父が生きている限り、自分の身体を借りて、エレイラはここにいられる。
そんな葛藤が少女の胸に去来する。
この辺は後で描写、だろう。
そんなかんじで、シーン終了。
SCENE END


MI/SCENE03〜少女の檻〜
舞台:遺跡の街ライン・路地
登場:ヴァンク

描写:瞳に深い孤独をたたえた少女が一瞬だけ見せた笑顔
それは、どこか助けを求めるような、そんな笑顔。
何か確証があったわけでもない。
ただ、あの少女にもう一度会えるならここだろうと・・・
そんな漠然とした思いに駆られ、ヴァンクは深夜宿を抜け、少女と初めて出会った路地を訪れていた。
そして、そんなヴァンクの思いに応えるかのように・・・・・・

注:ここに来たのは特にあてがあった訳でもなく、ヴァンクの勘という感じで。
はじめ少女は気配を隠してるんだけど、やがて意を決したように姿を見せる。
少女もヴァンクの瞳にやっぱり自分と同じものを感じてて、そんなことある訳無いとか思いつつ
心のどっかでこの境遇から救い出してくれるかもみたいな期待を抱いてる。
所謂白馬の王子願望ってやつですな。

描写
少女「私を、捕まえに来たんですか?」
そう言って、闇の中からゆっくりと姿を現す少女。
口元にはあの時と同じ、儚げな微笑みを浮かべたまま。

闇の中から少女出現アンド分岐発生〜。
会話進めて、もし捕まえようとするだの自警団を呼ぶだの敵対的な態度をとったらSUBルートへ突入。
友好的ならMAINルートへ。
曖昧な場合は出来る限り本線へ誘導したいところ。


さすがのヴァンクもそこまで無謀な事はしません
っていうか何を盗られたのか彼は知らないのでモチベーションが低いのも問題だったが

ちなみに、先ほど宿に戻った後に盗られた物が何かを尋問する場が与えられましたw




〜SUBルート〜

描写
少女「そう……。ちょっと、期待してたんだけどな……。」
悲しげにそうつぶやくと、少女は静かに、懐の探検を引き抜いた。

戦闘突入
データはチンピラAのを基本的に流用する
変更点
アイアンクラッドLv3に
スマッシュ・バッシュ・インヴィジブルアタックそれぞれ取得

一対一だからちときついかも。もしヴァンクが死にかけたら(戦闘不能含む)
「本当に、捕まえようと……してますか?」
とかいってナイフを収める感じの展開かな。
そんで事情を話すと。まあ、大丈夫とは思うが……。

描写
少女「くっ……」
力を失いひざを突く少女。
そこにすかさず一撃を加えようとしたそのとき、ヴァンクは気付く。
少女の漏らしたかすかな嗚咽に。

ある程度強引に描写してでも少女抹殺は回避。
それでも殺すとかならバッドエンドに突入。
ブラックパールを回収して終了かな。

描写
少女「うぅ……私……まだ、死ねないっ。死にたく……ないっ……。」

泣きじゃくる少女。
ここらで反応あるかな。
反応薄なら「助けたい……だけなのに。」とか「お父さん……」とか何とか台詞追加
そんでヴァンクが事情を聞くみたいな展開にしたい。
最悪事情聴く描写入れてもいいが最終手段。

描写
少女「聞いて……くれますか?」

少女が事情話せる展開になったら共通ルートへ移行。

〜MAINルート〜

描写:
少女「おかしい、ですよね……。ここに来たらまた会えるんじゃないかって、そう、思って……、私。」
少女の瞳から、自然とこぼれていく涙。
どこか安心したような、笑顔と泣き顔の混じったような表情のまま、少女は続ける。

半ば諦めかけていた、それでも尚少女が縋らざるを得なかった救い。
それが目の前に現れた驚きと嬉しさ、安堵、そんなものが入り混じった気持ち、といったところか。

描写
少女「そんなことあるわけ無いって思った……。
   捕まえられるかもしれないって事も分かってました……
   それでもっ、もしかしたらって期待しちゃうんです。
   私……馬鹿だから。
   人のものを盗んでしか……お父さんを助けられないくらい……馬鹿だから……。
   だから、貴方が助けてくれるかも知れないって、思ったんです。
   だって、貴方の瞳が、余りに私と似ていたから……
   だから私のこと分かってくれるかもしれないって、そう……思ったんです……。」

ここでも会話進めて、ヴァンク事情聴く展開が理想。例のごとく描写誘導は最終手段。

描写
少女「聞いて……くれますか?」

事情話せる展開になったら共通ルート移行。

〜共通ルート〜

ここは少女が現在おかれている状況について説明。
なるべく会話で行きたいところだが、維持できなくなった場合は仕方ないので描写で済ませても可。
エレイラに関する情報はここでは伏せ。万一そのことについて質問があってもはぐらかす。
ここではエレイラの存在を認識しているのはプレイヤーのみで、キャラ的には知らないはずだし。
後、もし家に来ようとかしてもかたくなに拒否。

んで、少女は特効薬である世界中の芽のことについてもいろいろ調べてて
それがラインの北方の立ち入り禁止とされた森の奥
神殿に神として崇める事で封印されたドライアドの頭部から得られること
そしてそれがドライアドの生命力の源泉であり、それを奪おうとする者を排除しようとすること。
そのために彼女の力では入手が困難であること。

だが、父の容態が命を落としてもおかしくない所まで悪化してきたこと。
そんな様子を見て覚悟を決め、翌朝、神殿に向かうと決意したこと等を語る。
ちなみに、他の冒険者に頼もうにも、少女には報酬を用意することなど無理な話である
よって今まで誰にも相手にされなかった。

描写
少女「お願いです、このままじゃお父さん……もう長くない。
   だから、明日の朝、森の入り口にある石碑の前で、待ってますから……
   私のしたこと、許してくれるなら……もし……私のこと……助けてくれるなら
   一緒に来て、欲しいんです……。」

ちなみに、プレイヤーがブラックパールのこともし思い出して、返せとか迫ってきてもやんわり拒否。
「あなたが明日も来てくれるっていうお守りとして……持っていたいんです。」
みたいな。要するに来なきゃパクルヨみたいな事だけど。
少女はマジックアイテム店の中から付け狙ってた
だから、これがヴァンクへの誕生日プレゼントだって事を知ってる。
明日がヴァンクの誕生日だってことも。
自分を助けてくれる人、そんな人の誕生日。
でも自分には何も用意できない(金が無くて)。
だから全てが終わった後で、自分からのプレゼントとして渡したい(盗んだものだけど)……そんな乙女心。
この辺は後で描写してもいいかも。

描写:「それじゃ、明日……待ってますからっ。」
儚げな笑顔と共にそう言い残し、アウラは走り去っていく。
少女の背中を見ながら、ヴァンクはポツリ、と呟く   

ここは丸投げー。ヴァンクのセンスに期待。
ヴァンクの格好良い台詞が決まったところでシーン終了。


ユキ「『全て聞かせていただきました』といってフェンナが頭上から降ってくる(笑)」
フェンナ「いいよ、行こうか(笑)」
何ていう一幕が展開されつつも一応自粛です





MI/SCENE04〜仲間〜
舞台:遺跡の町ライン・深夜の宿
登場:ヴァンク・テソロ・フェンナ・ユキ・カツモト

描写:宿に戻ったヴァンクは、事情を話すため、熟睡中の四人を起こした。

ここはヴァンクに事の成り行きを語ってもらう。
最終的には、パーティーとして朝、少女の待つ森の入り口へ向かうことを決定してくれればOK。
停滞・脱線の場合は描写による修正も適宜。
パーティー内での意思統一が出来たところでシーン終了。



微妙なテンションでありつつも・・・っていうかヴァンクのモチベーションは低いままで・・・
まぁ何となく行く事に決定
PT全体としても微妙なモチベーションですね(笑)




CLIMAX PHASE

CL/SCENE01〜仲間〜
舞台:神殿に続く森の入り口
登場:NPCのみ

描写:森の入り口、古ぼけた石碑の前に立つアウラ。
不安げに町の方を見つめる表情は、その視線の先に見えた人影にぱっと明るくなる。
だが、続いて現れた四人を見つけて、少女はかすかな胸の痛みを覚える。
アウラ「そうだよね……あの人には仲間が、居るんだよね……。」

注:アウラは森の奥、一人きりで孤独な時を刻むドライアドの思いが生み出した幻影。
彼女は仲間、という存在を見せられ、かすかな胸の痛みを覚える。

描写:そんな思いを隠すかのように、少女はそっと、ヴァンクたちのもとへ歩き始める。

(GMシーン……ちと多いなぁ。ここは省略してもいいかも)

少女の寂しさを見せつつシーン終了。


CL/SCENE02〜約束〜
舞台:神殿に続く森の入り口
登場:ヴァンク・テソロ・フェンナ・ユキ・カツモト

描写:「ヴァンクさん、良かった……来てくれて。ちょっと……不安でした。」

一行が森の入り口に到着。するとアウラが自分たちを見つけてやって来る。
ちなみにアウラがヴァンク以外の四人と会うのは強奪事件以来だから、少し萎縮してる感じだろう。

描写:「それと……皆さんも……有難うございます……。
    ホントだったら自警団につきだされても文句はいえないのに……。」

ちなみにブラックパールは返しません。
なんか言われたら「今日、無事に帰って来れたら……」みたいな感じでとにかく誤魔化す。
多少の会話をはさんでダンジョンへGO!

描写:一行は神殿に続く森の中へ足を踏み入れた。

以降はダンジョン扱いに。森に入ったところでシーン終了。


CL/SCENE03〜迷いの森〜
舞台:神殿へと続く森
登場:ヴァンク・テソロ・フェンナ・ユキ・カツモト

森の構造はマップ1を参照。マップを徐々に開示しつつポイントで描写挿入。

〜START地点〜

描写:森に一歩足を踏み入れると、辺りは朝にもかかわらず薄暗い。
風も通らず、湿った空気が澱の様にたまっている。
そんな中を、木々の間を縫うようにして、道が一本、北へと伸びている。

ちなみに神殿の位置に関してアウラが知っているのは、森の中にある大きな池の北北西ということだけ。
聞かれたら答える感じで。
もしここで聞かれなければ池を発見したときに伝えることに。

〜分岐A〜

描写:しばらく道なりに進んだところで、左にそれる脇道を見つけたヴァンクたち。
   と、その時、唐突に幼い少女の声が響いた。
??「お兄ちゃんたち、そこの道に入っちゃだめだよ。寄り道しないではやく遊びに来てね、ふふっ。」

注:ドライアドの声がどこからとも無く聞こえる。辺りには勿論人影なし。
この森全体が彼女の結界みたいなもので、その様子は手に取るように分かる、という設定。
もっとも本人は神殿から動けないんだけど。
神殿の中で孤独に過ごす少女には久しぶりの冒険者の訪れが嬉しくてたまらない。彼らが
遊びに来てくれたと思っているのだ。


ここでは声のしたがって進んだはず



〜地点A〜

描写:池のほとりで途切れている道。これ以上先には進めそうも無い。
??「もうっ、そっちは駄目って言ったのに……。言う事聞かない子には、お仕置きしちゃうぞっ。」
少女の声に呼応するように、地面の一部が盛り上がると、人のような姿へゆっくりとその形を変えていく   

アースエレメンタル×3が出現〜。能力は『ARAP289』参照。
神殿の位置に関する話をまだアウラから聞いていない場合、戦闘終了後にここで伝える。

〜分岐B〜

描写:大きな池を左手に見ながら進んでいくと、再び道が二手に分かれている。
??「ここは真っ直ぐだよ〜。右の道には入っちゃ駄目だからねっ。」
またも響く少女の声。初めて聞く声のはずだが
ヴァンクにはその声にどこか聞き覚えがあるような、そんな気がした。

注:要するにアウラの声に似てるわけです。
ここで[感知判定]Byヴァンク。達成値10で、成功なら、明るい少女の声に潜む孤独の色に気付く。
そして成功度が5以上ならば、その声はどこかアウラと似ていることにも気付く。
ちなみに神殿の位置に関する話をまだアウラから聞いていない場合、ここで伝える。



ここは・・・どっち進んだっけ?(笑) 覚えてないですわ


〜地点B〜

描写
??「えへへー、ちょっと意地悪しちゃった。その子とも、遊んであげてねっ。」
木々の向こうから聞こえる低い唸り声。次の瞬間、すさまじい勢いで一頭の熊がヴァンクたちに襲い掛かった。

ベア×1が不意打ちで出現。能力は『ARAP281』参照のこと。まあ楽勝だろう。
この辺はドライアドにとって遊びなので、そんなに強い敵は出ない感じ。

〜分岐C〜

描写
??「今度は左だよー。右の道には変わったキノコさんが居るから、気をつけてねっ。」

今度は本当の事言ってます。まあ神殿の方角が分かってれば間違えないだろう、と。



初めてのマッスルーム(正体即バレ)なのであえて戦闘しに行きました(笑)
戦闘は多勢に無勢で楽勝でしたが



〜地点C〜

描写
??「ひどいよー、本当の事言ったのに、信じてくれないんだもんっ、もう……。」
森の中、異様な姿でポージングを決めるキノコ型の魔物が一体。

注:所謂ボディビルダースタイルですよ。周囲の風景から激しく浮いてます、ええ。

描写:周囲の風景から異様なほどに浮いているその魔物は、人影を発見すると
まるで自らの筋肉を誇示するかのように襲い掛かってきた。

マッスルーム×1が出現。能力は『上級P148』を参照。

〜地点D〜

描写
アウラ「なんだろう……この道、初めて通るはずなのに、なんだか懐かしいような、そんな 気がする……。」
ヴァンクたち五人の後を歩きながら、アウラは誰に言うとも無く、そっと呟いた。

彼女はドライアドの思いが生んだ存在。だが実際にこの道を通った事があるわけではない。
それでも、ドライアドと彼女はどこかで繋がっている、それがアウラに錯覚を起こさせる。
彼女とドライアドの関係を匂わせつつ、シーン終了。


CL/SCEENE04〜少女の檻〜
舞台:神殿
登場:ヴァンク・テソロ・フェンナ・ユキ・カツモト

描写:森の奥、突然に視界が開けると、大海に浮かぶ孤島のように、その神殿は純白の姿を現した。
時の流れが止まった、とでも言おうか
辺りには巡礼者の姿さえなく、空気さえ静止しているような静けさが神殿の周りを包んでいる。

そこはまさに神殿という名の牢獄。
ドライアドの少女はその中にずっと一人で放置されている。
この建物自体が結界として作用し、外に出ることさえ出来ない。
孤独の中で一人眠り続ける彼女の見た儚い夢がアウラ。
だがそのアウラさえ父に存在を忘れられ、孤独の中に生きている、エレイラとして……。

描写
アウラ「いよいよ、ですね。お父さんのために……よろしく、お願いします。」
そう言って少女は入り口の扉をゆっくりと開く。
   
注:内部には驚くほど何も無い。
内部には特に荒れた様子も無いが、手入れをされている様子も無い。
正式な形の祭壇さえなくて、その代わりに中庭にご神木見たいのが祭られてる、もとい封印されとる。

描写:神殿の内部は、簡素なつくり、というのを通り越して、驚くほど何も無い。
ただ、壁面には古代ルーン文字がびっしりと刻まれ、それがどこか異様な雰囲気を見るものに与える。

注:ここでまたまた[感知判定]のお時間。
ヴァンクのみ達成値10で、他の人は13。
成功ならそれが中の魔物を外に出さないための結界であることが分かる。
このルーン文字は勿論ドライアドの封印。
まぁアリアンの世界にルーン文字が変だったら古代のエルダ文字とかにしとけば良いかと。

描写:部屋の中心
通常ならば祭壇がある位置は吹き抜けの中庭となっている
そしてその中心には、一本の、年を経た大木が根を張っている。
アウラ「あの木……私、知ってる……。」
その木に吸い寄せられるかのように、中庭へふらふらと進んでいくアウラ。

注:ここはプレイヤーの皆さんもアウラの後を追ってあわてて中庭へ、てな感じだろう。
ボーッとしてたら描写しちゃうのも可能的選択肢。

描写:大木の周りに満ちたマナの濃さは、それが所謂霊樹の類であることを物語る。
その根元、木の幹にもたれかかるようにして眠るドライアドの少女。
アウラたちが、近付いていくと―――
??「ふみゃあ……遅いよぅ。待ちくたびれちゃった……。」
少女はゆっくりと、その身体を起こした。

ドライアドは眠っていた。
人の訪れの無いこの神殿で、ずっと眠りながら、夢を見続けていた。

描写
ドライアド「遊びに来て、くれたんだよね?」
純粋な期待に満ちた少女の眼差し、だが……

ここで誰かが自分たちの目的を明らかにするだろう。
そしてそれはドライアドを殺すことに直結する。
まぁ、誰も本当のことを説明しないようであればアウラが言っちゃうけど。

描写
ドライアド「ひどい……よ、閉じ込めるだけじゃ、足りないって言うの?」
期待に満ちた少女の瞳が、憎悪に満ちたものへと変わる。
ドライアド「こんなところに十年間も閉じ込めておいて、ずっと独りきりで
      それでもまだ、足りないって言うの?ボクのことを……殺すって言うのっ?」
少女の怒りに応えるように、周囲の地面が盛り上がり、ヒトガタへと変わっていく。

注:所謂アースエレメントの登場というやつですな。一回やってるからピンとくるかと。

描写
ドライアド「それがどういうことか、分かってるのっ!?
      ボクも、ボクの見てる夢も、消えちゃうんだよっ!?
      そんなの、絶対に許さないんだからっっ!」

戦闘開始
ドライアド×1andアースエレメント×5が出現。
こちらの配置は自由。
プレイヤーの配置は全員固まってドライアドから10メートル以上離れた位置に。

さらに、毎セットアッププロセスに新たなアースエレメントが一体出現。出現ポイントは自由。


これは少女(アウラ)から話を聞いていたときからの共通観念だったんですが
ドライアドは敵としてひたすら適していないんです
錬無・いるたん・鬼喰千の3人がビジュアル的に殺したくない発言をする状態です(笑)
っていうかシナリオを作成したなまはげ自身も同様の事を言っていたような気がします

さらに必要なキャラクターは微妙なヴァンクとの共感が薄れている状態
PTとしては『いや、別に閉じ込めたのは俺等じゃないし、それに殺したい訳でもないし』
見たいな状態で、なにやらやけくそ気味に戦闘に突入しましたヨ

また、戦闘がはじまってしまえばかなり楽です
アースエレメンタルの命中判定とDLが1ダイス追加になっているとはいえ、元々雑魚
Lv4の皆からすればエアリアルウェポンさえ掛かれば1撃2撃で大抵沈みます

さらに毎ターン追加で出現しても足止めにしかなりません
さらにアースエレメンタルとドライアドの攻撃もプロテクションがあればさほど恐くはありません

そしてドライアドとの戦闘ですが、皆でヴァンクがトドメを刺すように心がけてました
物語的にここはヴァンクがトドメを刺して悲しむところだろうと(悲しむ事決定(笑))

・・・ですが現実にはかなりお膳立てした攻撃でトドメをさせず
直後にターンが回ってきたユキの強烈なボディーブローが決まってドライアドは落ちました(笑)




戦闘終了
ドライアドが戦闘不能になる瞬間、最後の一撃をくらう前に次の描写カットイン。
最後に攻撃を行ったPCを丙とする。

描写
アウラ「はぁっ、はぁっっ……、あぅっ……」
丙がドライアドに最後の一撃を加えようとしたその時、アウラが突然苦しそうに声を上げた。

注:ドライアドが生命の危機に瀕したことで、彼女からの魔力提供が途絶えた。
結果、アウラは自らを維持できなくなりつつある。

描写
ドライアド「だから、駄目だって言ったのに……
      ボクが消えたら……ボクの夢も終わっちゃうんだよ……。
      ボクは、夢の中でだけは……独りじゃなかったのに……
      一年前、お父さんが病気になるまでは……」
呼吸も荒く、切れ切れに言葉を紡ぎ出すドライアドの少女。
そんな少女に諭すようにアウラは言う。
アウラ「それは……違います。私は今でも、独りじゃない。
    まだ、お父さんは……生きてる。
    お父さんが私のことを分からなくなっても、エレイラだと思っていても
    ……私は、優しいお父さんのことを、ちゃんと、分かってる。
    それに……エレイラも、生まれてくることが出来なかった……私の大切な妹も……
    お父さんがいる限り、一緒に、私の中に……居られる……。」
それから    と少女は続ける。
アウラ「最後に、ヴァンクさんと、その仲間の方たちと、出会えた……。
    本当に……独りじゃないって……思えた。
    だから……私は十分過ぎるくらい……幸せだったから、もう……夢は、おしまい。」

まぁイメージ的にはみちる(Air)ですよ、エレイラは。

描写:その瞬間、アウラの体が白い光に包まれる。
アウラ「ヴァンクさん、最後に私に大切な思い出をくれて、有難う。
    それと、お誕生日……おめでとうございます。
    これ、お返ししますね……。
    ほんとは仲間の皆さんからのプレゼントで、私からは何もあげられないんですけど
    ……せめて、受け取ってください……。」
そう言って、ブラックパールを差し出すアウラ。

やっとブラックパール入手〜。

描写
アウラ「良かった……。」
ヴァンクがそれを受け取ると、彼女の姿は光に溶けるように、ゆっくりと消えていく。
そして、その光はそのままドライアドの少女を包み    
ドライアド・アウラ「「もう夢は……、おしまい、か。」」
アウラとドライアド、二つの少女の声が、一つに重なってゆく。
ドライアド「でも、ボクはもう、独りじゃない……。
      ボクの中にアウラが……いる。そして、お父さんも、エレイラも……。
      だから、ボクも……、もう、元居た場所に帰っても……寂しくない……よね。」
そう言って、ドライアドの少女は、自らの頭部の葉を、引き抜いた。
その瞬間、彼女の体から光の奔流となってマナが流れ出す。
ドライアド「アウラがボクの見た夢であったように
      ボクもまた……この霊樹が見た夢。だから……もう、眠っても……いいよね。」
そう言って少女は、静かに瞳を閉じる。

霊樹が見た夢、それは幸せな記憶への憧れ。
だから、それを手に入れた今、ドライアドもまた、消えていく。

描写
ドライアド「すごい偶然だけど……、今日はエレイラの誕生日……生まれてくるはずだった日でもあるんだ。
      だから……これはボクから、お父さんと……、エレイラへのプレゼント……。
      お願い、お兄ちゃんたち、これをお父さんに、届けてあげて……。
      それが、ボクとアウラからの、最後のお願い。
      バイバイ、お兄ちゃん……最後に、幸せな記憶を……有難う……。」
自らの存在を維持できなくなった少女はやはり、光に溶けるように、ゆっくりと、消
えていった。後にはただ、世界樹の芽と、黒く輝く宝石だけが、残されていた。

怒涛の展開でドライアドもアウラも消えてシーン終了。



ENDING PHASE

ED/SCENE01〜その後〜
舞台:ラインの街・酒場
登場:テソロ・フェンナ・ユキ・カツモト

エンディング〜。ここはある程度各人に自由に語ってもらう形式で行こうかな。

描写:事件のあった日から一週間、四人はラインの町にある居酒屋に集まっていた。
先程神殿から受けた報告では、アウラの父の容態は順調に回復しており
近いうちにまた仕事に復帰できるかもしれない、とのことだった。
全ては円満に解決したかに思えた。
ただ一つ、父がアウラに関する記憶を失ったままであることを除いては……。

それが病気の後遺症によるものか
それともドライアドの魔力がアウラという幻影を生み出していただけなのか、それは分からない。

注:まぁこの辺はある程度会話してもらって進行。
ちなみに、その父の職業が「タイヤキ屋」であるというのは開示しておきたい裏設定。


っていうか、ココで提示された裏設定はたいやき屋の『おじさん』そのものでした
ですが彼は私の中で未婚なのです!!
友人2人の子供であるユキとその弟(名前は未定)の為に私財をかけ、時間を割いてくれているのです!!

というわけで結局ココに搭乗する人はたいやき屋の従業員という事になりました

というか彼の場合パーフェクトボディでバッドステータスになりません(笑)




描写
戻り始めた日常。
新たな冒険の始まり。
その中で、アウラという少女の存在だけが、儚い夢のように、消えていた。

ここでヴァンク以外の全員は終了〜。


ED/SCENE02〜墓標〜
舞台:ラインの町・墓地
登場:ヴァンク

一応ヴァンク単独のラストシーンだが、プレイヤーの要請があれば途中から出場させても良いかも。

描写:ラインの町外れにある墓地。
その片隅、質素な墓の前に、ヴァンクは座り込んでいる。
墓碑にはエレイラの文字。
そして、その隣には、さされたばかりの小さな十字架が一つ。
アウラの名を刻んだその十字架に祈りをささげた後、ヴァンクは立ち上がり、静かに、微笑んだ。

注:他のプレイヤー出すならこの辺から。ヴァンクの独白なんかでも良いし。


ユキ:『あ、ヴァンクさん先に来てたんですねー−』といって花を持って駆け寄ります

という風に私は登場しましたが、他の3人(GMのPLを除けば2人)は後ろのいたのかどうかは不明です(笑)
宣言しなければ基本的に居ない事になってしまいますので




描写:少女の見た、儚い夢。ただ、その儚い夢は、確かに、ここにあった。

これにて終了〜。




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